冬のインフルエンザはなぜ流行る

様々なウイルスによって引き起こされ、せきやのどの痛みといった部分的な症状しか出ないのが“風邪”ですが、特定のウイルスによって引き起こされ、比較的重い全身症状を伴うのが“インフルエンザ”です。 「インフルエンザで学級閉鎖」、「人ごみや電車・バス等車内でのせき・くしゃみに注意」など…「インフルエンザの季節だな」と感じるのはやはり冬ですが、なぜ、インフルエンザは冬に大流行してしまうのでしょうか? 冬にインフルエンザが流行る理由として、次のようなものが挙げられます。 ・冬の寒さのため窓やドアを締め切り、換気不十分になっている室内で インフルエンザウイルスの保菌者と接触する機会が増えてしまう―① ・冬の寒さにより、呼吸器官の粘膜の抵抗力が下がってしまう―② 以上2つのような“実感できる理由”に加えて、 ・低温かつ低湿度な環境(=冬)であるほど、ウイルスの長期生存にとって都合が良い ―③ という、インフルエンザウイルスそのものの特性に由来する理由もあります。 また、インフルエンザウイルスは、インフルエンザが流行る条件を整えてしまう、いくつかの“厄介な性質”を兼ね備えています。 1つ目は潜伏期間。―④ インフルエンザは、ウイルスを体内に取り込んでから2~3日程度で発症しますが、長い時で10日にもわたって体内に潜伏することがあります。 その10日間も含め、感染後2週間という長期にわたり、ウイルスを体外に排出し続けてしまう点も厄介です。 しかも、インフルエンザウイルスの場合、症状に気付くか気付かないかの感染後3日目がもっとも感染力が強い、という点にも注意が必要です。 2つ目は感染力の強さ。―⑤ インフルエンザウイルスの大きさは、直径およそ100nm程度ですが、せきやくしゃみによって排出されたウイルスをたった1個取り込むだけでも感染してしまうほど、きわめて強い感染力を持っています。 以上のように、上記①~⑤の条件がすべて揃ってしまう“冬”は、まさにインフルエンザが流行る最悪の季節なのです。

流行りはとまらないものか

日本におけるインフルエンザの流行期は12月~3月頃ですが、厄介なのは一度流行り出すとなかなか流行がとまらない  ~ 続く

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